· 

NGT48小越春花 出演 OFFICE SHIKA 舞台『9階団地のスーパースター』インタビュー「アイドルであることを忘れて演じる関西弁や多彩な表情に注目」

2010年に上演され、第55回岸田國士戯曲賞の最終候補にもノミネートされた丸尾丸一郎の代表作「スーパースター」が、新たな脚本と演出によって蘇った。オフィス鹿 主催の舞台「9階団地のスーパースター」が2024年2月29日から東京・新宿シアタートップスで開幕。初日前にはメディア向けゲネプロが開催された。

 

今回、子ども時代のピカイチ役で出演しているのがNGT48の小越春花。小越にとって2回目の「オフィス鹿」の舞台出演。アイドルの公演では絶対に見せないような表情、しぐさ、パフォーマンスから、こてこての関西弁まで小越の新たな境地を開拓した見どころ満載の舞台。

 

その小越がゲネプロ終演後に舞台の見どころなどを語ってくれました。

最初ビジュアル見た時はびっくり!

―― 2回目のOFFICE SHIKA PRODUCE 作品の出演です

 

小越:実は舞台初出演がオフィス鹿さんの舞台でした。その時に学んだ刺激が忘れられませんでした。いつかまた鹿殺しさんに出演したいなと目標にしていたんです。こんなに早く、また鹿殺しさんの個性ある舞台に出演できて嬉しいです!

 

前回のオフィス鹿さんの舞台出演から約1年が経過しましたが、この1年間で成長した自分を見せられる自信はありませんでした。そのため不安もありましたが、なんとか初日を迎えられました。

 

―― ビジュアルを見た時はどうでしたか?

 

小越:最初見た時は、大丈夫かな??って思いました(笑)アイドルを普段やっているので、メイクや衣装でも常に可愛い方向を目指しています。だから、可愛いを目指さないヘアやメイクは初めてだったので、最初は戸惑いました(笑)

 

でも今は、このメイク、ヘアスタイル、衣装じゃないと共演者の皆さんと話すのが恥ずかしいです(笑)今、このスタイルが本当にしっくりはまっています(笑)こんな格好の私は舞台でしかお見せできないので、是非見に来て、その目に焼き付けてください!

自分がアイドルということを忘れて

―― 役作りにあたって工夫したところは?

 

小越:関西弁は普段全く使わないので出演者や丸尾さんからたくさん教えてもらいました。私自身も気になるイントネーションなどは何回も練習しました。男の子の役を演じることが初めてでしたので、最初は戸惑いもありました。大人のピカイチ役を演じる山﨑晶吾さんを観察しながら振りや演技を真似してみたりして、自分の演技に取り入れていました!

 

この舞台では表情もかなり激しいです(笑)自分がアイドルだということを稽古期間中も忘れていました(笑)今も「そうだ、私はアイドルだったんだ」という気持ちです(笑)表情づくりは練習というよりも、ピカイチの内面にある感情をさらけ出すことを意識しています。シーンごとのピカイチの感情が表情に表れていますので、是非全てのシーンに注目してください!

 

お芝居なので台本があるから、先のセリフを考えてしまいますが、普通に生きていたら先のことなんてわからないです。そのため舞台でも、何か起きた時のリアクションや表情も、その場の感情で瞬時に作って反応するように心がけています。ドキドキしていますが毎回いろんな仕草や表情をお見せできると思いますので、毎回来てください!

 

アイドルの歌唱とは全く違います

―― 苦労したことや大変だったことはありますか?

 

小越:普段のアイドル活動はマイクを使ってしゃべったり、歌ったりしますので声が届かないという心配はありません。でも舞台では後方の席の方にもしっかりと声を届けないといけません。自分の声で言葉や表情を全てのお客様に届けることを意識して演じています。

 

また男の子役なので、感情が入ると声のトーンがキンキンしてしまいます。ピカイチの感情もしっかりと込めながら、さらにしっかりと届きやすい声を発していくことも意識しながら臨んでいます。こういうところが舞台ならではの難しさだなと勉強になりました。

 

関西弁のコメディも普段の私が話たりする言葉とも全く違うので難しかったですね(笑)劇場公演でのMCで私はいつもグダグダのトークをしちゃっています(笑)この舞台では緩くなるところと、きゅっと締まるところのめりはりがはっきりしていますので、そういうところも注目してください。

 

―― 歌唱も披露していました

 

小越:歌も普段のアイドルと全く違いますね(笑)お芝居の流れで、音楽の曲が流れているというよりも、登場人物の感情や想いが歌に乗っているということを意識して歌っています。そのため、感情を出して喋っているような感じで歌うように工夫しています。

ブッチャーとの絡みに注目!

―― 舞台の見どころは?

小越:丸尾さん演じるブッチャーとピカイチの絡みのシーンですね。2人の出会いのシーンに始まって、だんだん仲良くなっていく姿を最後までしっかり見届けてください!最後のクライマックスは感動します!是非楽しみにして劇場に足を運んでください!

 

―― 小越さんは映像の演技もしています

小越:映像の演技と舞台の演技は全然違いますね。今回の舞台はコメディですが、役になりきっている自分と客観視して役になりきっている自分を楽しんでいる自分の2つの目線が必要だなと思っています。

 

舞台は毎回異なるお客様の前でリアルに演じるという醍醐味があります。出す声量も映像の演技とはくらべものにならないです。でも両方とも楽しいので、これからも舞台と映像の演技をもっともっと極めていきたいです!

はるか村村長より村民の皆さんへ

―― はるか村の村長として村民へのメッセージをお願いします

 

小越:最近は劇場公演にあまり出られずにアイドル活動している姿をお見せできていませんでした。その間も応援してくれて、ずっと待っていてくれました。そのおかげで、私も心を折れずに舞台の仕事をやってこれました。

 

無事に初日を迎えられるのも支えてくれた村民の皆さんのおかげです。舞台を見に来てくれた方には「小越春花を通して、こんな素敵な舞台と出会えたんだ!」という気持ちになれるようなパフォーマンスをお見せします!村民の皆さん、是非舞台をご覧になって新しい小越春花を見つけてください!

  

「9階団地のスーパースター」

https://shika564.com/superstar/

https://9fsuperstar.mystrikingly.com/

ゲネプロ写真