2018年6月12日、岡部チームA「目撃者」公演が初日を迎えた。AKB48劇場での「目撃者」公演は、約6年ぶり。前日の6月11日夜に秋葉原AKB48劇場にてゲネプロが行われた。
キャプテンを務めるのはチーム8の岡部麟(茨城)。初の兼任、そしてチームAのキャプテンということで、緊張と気合いが本番前から伝わってきた。
ステージの照明が明るくなり、チームA研究生の庄司なぎさ、本田そら、道枝咲が登場。3人で「ミニスカートの妖精」を可愛らしく披露。
劇場が暖かい空気になったのも束の間、Overtureが終わると、目撃者公演の特徴とも言える映像の演出でムードが一転。映像も前回の公演とは異なるものだ。
幕が開くと、白い新衣装のコートに身を包んだメンバーが「目撃者」を歌い上げた。前田敦子のポジションには52nd シングル「Teacher Teacher」でセンターを務める小栗有以が抜擢。小栗の長い手足とキレのあるダンスが目撃者公演とマッチしていた。
キャプテンの岡部は冒頭の挨拶で「初日を迎えられて本当にホットしています。岡部チームAの新しいスタートをきっています。これから私たちらしいチームを作っていきたいと思います!」と述べた。
「初日の意気込み」という自己紹介のお題に、横山由依は、「自分のターニングポイントになった目撃者公演が出来て嬉しいです。昔と今、両方の良さを出して、皆さんに歴史の目撃者になって欲しいです」と成長を感じるコメント。またゲネの時には「小嶋陽菜に連絡したら、『見に行くね』とのレスがあったが、たぶん小嶋陽菜は来ない」と語ると、ステージとメディア席から笑いが起きていた。
向井地美音は「高橋みなみさんのポジションをやらせていただくので、『たかみなさん』ばりのドヤ顔で頑張ります!」と意気込みを語ると会場からは笑いが起きていた。
13歳の鈴木くるみは「最年少なのでフレッシュさは忘れずに、大人っぽさを出していくので見ていてください!」と述べた。
鈴木はゲネ後の囲み取材で「大人っぽい曲は16期公演などでやったことがなかった。元気な曲が多かった。大人っぽい曲を演じるにあたって、映像倉庫を10回くらい見て勉強した」と語っていた。実際に公演を見ていると、誰が年上で誰が年下なのかを感じさせないくらいのパフォーマンスだ。
ユニットブロックは、「腕を組んで」で加藤玲奈、西川怜、篠崎彩奈がセクシーな表情とダンスを披露。「炎上路線」では小栗と向井地が2人でクールに披露。
「愛しさのアクセル」では後藤萌咲と下尾みうの2人が抑揚のあるダンスを魅せつけた。ライトセーバーを高橋みなみが振る演出が特徴的だったが、高身長の2人は劇場では殺陣を演じることができずに、新たな振り付けに変更し、さらに難易度の高いダンス曲となった。
「☆の向こう側」では横山、岡部、宮崎といった大人メンバーに引けを取らない田口のパフォーマンスが印象的だった。「サボテンとゴールドラッシュ」では鈴木、谷川聖(秋田)、前田彩佳、長久玲奈(福井)、千葉恵里らが爽やかなパフォーマンスを披露。
チーム8で兼任している谷川聖はゲネ時の自己紹介で「チーム8では若い子が多いので若さについていくのが必至だが、チームAでは大人っぽい曲が多いので大人っぽさを出していきたい。髪を振り乱して踊っているので、みなさん良い写真を撮ってくれたら嬉しいです」と記者たちにアピール。
谷川はチーム8でのダンス選抜にも抜擢されるほどの実力派まで成長。かつてチーム8に加入した時にはダンスレッスンでは、あまりにも踊れなくて、牧野アンナ先生からレッスン場から追い出されていたこともある。チーム8の初期の谷川を知らないファンにとっては、とても想像がつかないようなパフォーマンスを見せ付けてくれる。谷川が歴史あるAKB48チームAの初日でもしなやかなでクールなダンスを披露する姿が印象的で見どころの1つだ。さらにゲネプロでの自己紹介後には、トークで繋ぐシーンでは谷川が仕切っており、成長した谷川の様子を見ることもできた。
またチーム8と兼任している長久玲奈は「人見知りだけど、先輩後輩と仲良くなれた。それを見せることが出来ればいいな」と語っていた。ふだんチーム8のメンバーで先輩メンバーらと絡むことが少ないチーム8メンバーのパフォーマンスも見どころだ。
途中の MC では宮崎美穂が「みうちゃん(下尾)のダンスが好きで、可愛いし良い!」と褒めていた。4月1日に行われた単独コンサートのミニゲームでチームAが初日の豪華弁当を勝ち取ったことを篠崎彩奈が思い出し、昨日スタッフさんに頼んだおかげで今日は豪華な焼肉弁当が届いたと喜ぶシーンもあった。
本編最後に小栗は、「私たちには、全員それぞれ夢があります。今、何をしているんだろう。今、やれることってなんだろうと時々考えます。でも、私たちはゴールに向かって伸びている道を歩いていきます」と語り、本編最後の「命の意味」を披露。
「これからも16人の本気を見せていきます」と最後の挨拶で岡部は伝えた。
キャプテンを支える先輩や後輩、同期のチーム8、チームAメンバー全員で作り上げており、昔の目撃者公演とはガラッと変わった印象の公演になっている。新たな岡部チームAの船出だ。
「目撃者公演」セットリスト
No. タイトル メンバー
O.A. ミニスカートの妖精 庄司、道枝、本⽥そら
- overture ―
1 目撃者 ALL
2 前人未踏 ALL
3 いびつな真珠 ALL
4 憧れのポップスター ALL
5 腕を組んで 加藤、西川、篠崎
6 炎上路線 ⼩栗、向井地
7 愛しさのアクセル 後藤、下尾
8 ☆の向こう側 横山、岡部、宮崎、田口
9 サボテンとゴールドラッシュ 鈴木、長、前田、谷川、千葉
10 美しき者 ALL
11 アイヲクレ ALL
12 摩天楼の距離 ALL
13 命の意味 ALL
アンコール
EN1 I'm crying ALL
EN2 ずっとずっと ALL
EN3 Pioneer ALL
EN4 ロマンティック準備中 ALL
岡部麟(チーム8)、小栗有以(チーム8)、加藤玲奈、後藤萌咲、下尾みう(チーム8)、篠崎彩奈、鈴木くるみ、田口愛佳、谷川聖(チーム8)、千葉恵里、長久玲奈(チーム8)、西川怜、宮崎美穂、前田彩佳、向井地美音、横山由依