2022年7月8日に新江ノ島水族館で完全オリジナル朗読劇「3と1/2の海の底~three and a half in the SEA~」が開催された。
3回目を迎えクロコダイル&アリゲーター恒例となった朗読劇だが、今回は新江ノ島水族館の相模湾ゾーンエリアにあるサメ、ウツボ、エイ、イワシの大群などが泳ぐ一番大きな水槽をバックに生演奏で朗読劇を披露するという超豪華で圧巻のステージ。
乃木坂46を卒業した女優の渡辺みり愛、AKB48チーム8奈良県代表の大西桃香、アニメ声優として活躍している長谷川玲奈の3名が海の中に住む金魚の3姉妹役として出演。金魚をイメージした赤の艶やかな衣装に身を包んだ3人が大きな水槽で泳ぐ様々な魚たちをバックに幻想的な雰囲気の中で朗読を披露して会場を魅了。
朗読劇開催前にはメディア向け公開リハーサルも開催。3人が今回の朗読劇への想いや裏話などをたくさん語ってくれました。また終演後に3人で披露してくれた金魚ポーズも注目。
「一度きりという儚さの朗読劇」
―― 今回の朗読劇でのそれぞれの見どころを教えてください。
渡辺:関係性的には金魚の三姉妹、なのですが会話のテンション感やテンポが本当に姉妹感があるなあと個人的には思います。声で魅せる部分も多くあり、目で見なくとも楽しめる空気感なところです。
大西:今までにない水族館での朗読劇なのが1番の見どころな気がします。あとはMV衣装だったり。実は少し髪を濡らしていたり、、そういったところがポイントです。
長谷川:今回はなんといっても水槽の前&生演奏そして「一度きりという儚さの朗読劇」だと思います!
―― 今回の朗読劇をやるにあたって心がけていること、工夫していることや苦労したことがあれば教えてください。
渡辺:私は声優さんではないし、知識もないですが、声色を変えて話すのが普段から好きで、ふざけてやっていたりもしたのでそれが上手く生かされた朗読劇だったのではないかなと思います。
大西:声だけでストーリーを創っていくので、聞いてくださる方々に分かりやすいように頭で理解しやすいようにゆっくり読むように心がけていました。
長谷川:私は普段声優として活動をさせて頂いていて、朗読劇も何度がしたことがあります。そして、声での演技では、3人の中では経験があると思うので、三女という役ではあったのですが心の中では引っ張っていけるようにと心がけながら演じさせて頂きました。
「テンションやテンポが本当に姉妹感」
―― 共演したそれぞれ2人のメンバーの朗読やコンテンポラリーダンスを見ていかがでしたか?また舞台裏でのエピソードなどあれば教えてください。
渡辺:桃ちゃんの妹であり、少し弱気で大人しい子の演技がこんなにも愛おしく感じるのかと思いました。桃ちゃんの儚さがいい感じに出ていて、桃ちゃんの方が年上だけど、本当にそれを守りたくなるような感覚でした。
長谷川玲奈ちゃんは、この3人でいると末っ子感があってかわいいぽんすけで、役柄にも合っていて自然と入り込む事が私は出来ました。私とぽんすけが割と役の性格的にも似ている面があってちょっぴり言い合いするシーンとか、本当の姉妹のような感じがしてなんだか嬉しかったです。彼女の声は本当に素敵だなあと、改めて感じました。
大西:れなちはやっぱり面白いなあって思いました(笑)朗読劇をこれまで一緒にやってきていてキャラとかテンポ感とかそうそうそれそれ!って感じで掴んでいて、一緒にやっていてとっても楽しいです。
みりあちゃんは、コンテンポラリーダンスの時は昔バレエをやっていたそうで、ターンだったりジャンプがとっても綺麗で凄いなあって思っていました!今回の朗読劇で初めてしっかりお仕事で一緒になったのですが、とっても素敵な方でかっこいいのにとっても面白いです。みりあちゃんとれなちが揃うとそれはそれは平和で見ていてとっても楽しかったです。
長谷川:大西桃香ちゃんは、私の中では素の自分達でと考えてた時3人の中では1番末っ子三女だなぁ〜と思ってました(笑)守らないと思うような女の子ですね。でも、ダンスでは力強さかっこよさを表現していて朗読劇では、次女らしい強さかわいさを表現していて凄いなと思いました。
渡辺みり愛ちゃんは、本当かっこいい長女を演じられていて心強かったです!ルルは「〜だしな」「〜だよな」と男らしい語尾が多く台本読んだ時どうやって演じるんだろうと感じていたのですが、姉御!という感じに自然と演じられてて素敵だなと思いました!
「次は3人でドロドロしたサイコパス」
―― 今後、3人で演じてみたい役はありますか?
渡辺:みんなで話していたのですが、サイコパスな役をやりたいです。
大西:今回3人で話していたのはサイコパスです(笑)今までやってきた朗読劇は綺麗なものが多かったのでドロドロのサイコパスを朗読劇でしたいねって話していました。
長谷川:稽古の休憩時間に、サイコパスを演じてみたいね!という話題が上がりました(笑)普段出来ないことを表現できるのが我々の仕事の良いことの一つだと思うので私も強くやってみたいなと思いました!
「本当に不思議な感覚でした」
―― 水族館という珍しい場所での朗読劇でした。水族館でお客様を前に朗読劇を演じてみて、いかがでしたか?
渡辺:水族館は一人で通うくらい好きで、まさかそこで演者として立てると思っていなかったので、一つ夢が叶ったような感覚です。ファンの皆さんとも近距離で会えて本当に嬉しかったし、新鮮でした。
魚の動きも毎秒違うからこそでる奇跡の瞬間だったりを見ることができて、本当に素敵な空間でした。
大西:今回は1回限り、そして歌パートやアフタートークもなかったので本当に緊張しました。
ですが水族館という場所で皆様と空想的な時間を過ごすことが出来て嬉しかったし、お見送りで皆さんのお顔をみて少しですがコミュニケーションをとるとこができて幸せでした。
長谷川:不思議な感覚でした。水族館は1人でもいっちゃうくらい好きで、私の癒しの一つなので今回私はリラックスしながら臨むことができました。2回も言いますが、本当に不思議な感覚でした(笑)
夢の中?と思うような非現実的な事が起きているような。私にとっても皆様にとっても記憶に残る作品になったのではないかと思います。素敵な作品に携わる事ができて凄く光栄です。ありがとうございました。
概要
朗読劇「3と1/2の海の底~three and a half in the SEA~」
開催:2022年7月8日(金) 20時
会場:新江ノ島水族館 相模湾大水槽 前
出演:渡辺みり愛、大西桃香(AKB48)、長谷川玲奈
ARUHI(ピアノ)、北嶋愛季(チェロ)、松本みえこ(パーカッション)
演出・脚本:村田こけし