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AKB48チーム8谷川聖 インタビュー 舞台『見渡す限りの卑怯者』「内容も深いし、自分についても考えさせられた作品です」

堂々とした演技を披露した谷川聖

2019年3月19日からジェットラグの演劇公演「見渡す限りの卑怯者」が東京・池袋の「あうるすぽっと」で開演された。公演に先立ってゲネプロが行われた。

 

舞台は精神病棟で、出演者は6人のみのストレートプレイ。ある事件を起こした権田は立件され、精神鑑定を受け、措置入院することになる。精神疾患の患者たちが生活する隔離病棟で繰り広げられる物語だ。

 

今回の舞台に女優として出演しているのがAKB48チーム8の谷川聖だ。谷川が演じるのは「恵村華(えむらはな)」という役。天真爛漫ながらも舞台中盤から豹変していく演技にとにかく圧倒される。谷川は演技派の俳優陣たちとの共演でも堂々とした演技を見せつけた。

 

今回の舞台では、谷川の天真爛漫なかわいらしい笑顔、真剣な表情、狂気じみた表現、泣きじゃくる顔、真剣な眼差しといつものAKB48の活動やライブ、コンサートなどでは決して見ることができない谷川聖のパフォーマンスを堪能できる。

 

「何回も見て頂くことによって、より楽しみが増すと思う作品です」

舞台「見渡す限りの卑怯者」のゲネプロ終演後に、谷川聖が単独インタビューに応じて、舞台の見どころや意気込みを語ってくれた。

 

まず、今回の舞台の見どころについては谷川は「舞台のストーリーは複雑だと思います。アートや芸術の話も出てきます。登場人物も6人と数少ないですが、その倍以上に、複雑です。1回でも楽しめますが、1回だけでなく、何回も見て頂くことによって、より楽しみが増すと思う作品です。

 

私も初日を迎えるまでのギリギリの稽古まで、様々な発見が毎日ありました。たった今、終わったゲネプロでも新たな発見がありました。内容も深い作品ですし、自分についても考えさせられた作品だと思います」と語ってくれた。

 

「いつもの谷川聖と違った面も見て欲しいです」

さらに谷川自身の見どころについて「今回演じている『恵村華』という役が天真爛漫で純真で素直で元気な女の子の役柄です。

 

私はふだんは、あまり感情を表に出さないタイプなので、演技の中でも苦戦しました。そのようないつもの谷川聖と違った面も見て欲しいです」と自身の注目ポイントを語ってくれた。

 

谷川はいつもはAKB48チーム8のメンバーとしてアイドルとして活動している。今回はチーム8を離れて女優・谷川聖として舞台に挑戦。いつもの活動との違いや稽古を通しての苦労話について語ってくれた。

 

「もっと自分に自信をつけないといけないなと思っています。今回、AKB48やチーム8という枠から出て活動をさせて頂いています。このような機会はめったにありません。多くの刺激がたくさんありますし、初めての発見もたくさんありました。自分を変えないといけないなという点も多くありました。

 

私のAKB48人生の中で一番、自分のことを考えさせられた時期でした。過去一番、いろいろと自分について深く考えることができた時期でした。個人的にも、今回の舞台に出演できたことは、凄く大きなチャンスだったと思います」と語ってくれた。

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また「私自身、他の役者さんとの演技の仕事はほとんどありませんでした。今回、演技の仕事にじっくり最初から関わらせて頂くことができました。あらゆることが初めてだったので、刺激もありつつ、収穫もたくさんありました。素敵な環境でした」と語っていた。

 

「かわいらしい感じも出したいと思って、髪を切りました」

今回の舞台出演は谷川聖にとって、どのような位置づけなのだろうか。

 

谷川は「私自身、今年高校を卒業しました。この業界での仕事を100%考える時期になりました。自分の将来の夢も、まだ模索している段階ですが、今回の舞台で将来の目標について考える良いきっかけを頂けました。千秋楽までまだ時間があるので、もっともっと自分のものにしていければいいなと思っています。

 

将来は女優という選択肢は考えていなかったのですが、演技の仕事をさせて頂いて、演技の仕事の楽しさを理解できました。舞台での女優の仕事をこれからもできればいいなと思っています」と語った。

 

また谷川聖は最近、髪型も変わり、クールビューティな大人の雰囲気からキュートなあどけない雰囲気に、がらりと変わった。

 

谷川は「今回、舞台のために髪型も変えました。演じる『恵村華』が純真な役柄なので、それに合わせてかわいらしい感じも出したいなと思って、髪を切りました」と舞台に向けて髪をカットしたことも教えてくれた。

 

最後にファンの方のコメントとして「是非、作品を通じて私のことを知って頂きたいです。またみんなで作り上げた素敵な作品なので、楽しみつつ、私の演技にも注目してください!」と語ってくれた。

 

また、今回の舞台「見渡す限りの卑怯者」でキャスティングを務めていたスタッフに、どうして谷川聖を選んだのか聞いてみた。

 

「最初の面接の時に、谷川は圧倒的に女優だなという素質を感じました。長年キャスティングの仕事をしているので、直感でわかりました。実際に舞台を見ても間違っていなかった」と絶賛していた。

 

まさに期待を裏切らない演技を谷川は舞台でも披露。女優という新たな分野で舞台に挑戦している谷川聖。

 

チーム8でのクールビューティ&キュートな谷川とは全く異なる舞台での様々な表情や表現、客席を圧巻させるパフォーマンスは必見だ。舞台「見渡す限りの卑怯者」は3月24日まで上演している。