避難をしている時にAKB48の訪問ライブを観てチーム8宮城県代表に
東日本大震災から10年となる2021年3月11日(木)AKB48・SKE48・NMB48・HKT48・NGT48・STU48の国内6グループがオンラインで集い、AKB48公式YouTubeチャンネルで「東日本大震災復興支援配信〜誰かのためにプロジェクト2021〜」と題したライブ配信を行った。
配信では「誰かのために」プロジェクトの10年の活動記録映像を公開。また、東日本大震災の発生時刻14時46分に、一斉に黙祷を捧げた。
AKB48は何人かのメンバーがAKB48劇場から参加。その中の1人が中学生の時に震災を経験し、避難をしているときにAKB48の訪問ライブを観てAKB48チーム8のオーディションを受けることを決意したという仙台市出身の佐藤朱だ。2014年4月から佐藤朱はチーム8宮城県代表として、得意のテニスを活かして、様々な活動を全国で行ってきた。
「誰かのために」プロジェクトの10年の活動記録映像の中で、2015年2月2日の第46回の被災地訪問で宮城県七ヶ浜町を訪れたシーンが紹介。動画の中で佐藤朱は「当時、私も自宅が津波の被害に遭いまして、中学校の避難所で生活をしていました。そういう時にもAKB48の皆さんが被災地訪問に来てくれて、とても嬉しかったです。皆さんのキラキラしたステージを見ている間は辛いことを忘れることができました。今日、私はAKB48の一員としてここに立っています。感謝の思いをもって、皆さんに元気をお届けできるように頑張ります」と語っていた。
またAKB48劇場でコメントを求めれると、佐藤朱は「その時、中学2年生でした。学校で被災しました。情報も少なく不安でした。家族にも会えず余震が続く中、一晩中学校で過ごしました。避難所での生活が続き、普段通りの生活が戻ってきませんでした。そんな中、大好きなAKB48が被災地訪問に来てくれました。そのステージを見た時に楽しいという気持ちがわいてきて、辛かったことやふさぎ込んでいたことを忘れることができました。とても印象的でした」と振り返っていた。
3月末でAKB48を卒業することを発表している佐藤朱だが、AKB48メンバーとして6回の被災地訪問をしている。自身が被災者として避難所での生活も経験していることから、他の誰よりも被災地の人々の気持ちも理解できるだろう。佐藤朱の笑顔とパワーに生きる勇気をもらった人も多い。
また2021年3月11日18時からはAKB48劇場にて「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2021~」を開催し、佐藤朱も出演。「会いたかった」「After rain」「47の素敵な街へ」を披露。