「震災のことを風化させてはいけない」
2018年3月11日朝、AKB48チーム8の宮城県代表の佐藤朱が自信の755で以下のように投稿していた。
「2018年3月11日。
7年前の今日のことは
今でも薄れることはありません。
震災のことを風化させてはいけないし、
一人一人が少しでもあの時のことを思い返してくれたらなと思います。
だけど、みんなで支え合って歩んでこれた7年だったんじゃないかと、
前向きに思うことができるのも確かです。
そして
今日の握手会でも、
みんなで笑顔になれたらいいなぁって。
笑顔が増えてくれることが
私は一番嬉しいから、、、。 」
佐藤朱自身が東日本大震災の被災者の1人だから、言葉に重みが感じられる。
2016年6月に、チーム8のメンバー6人で東京のアーツ千代田3331で開催された「若者DAY」に高木宏寿復興大臣政務官、小泉進次郎衆議院議員、宮田亮平文化庁長官、予備校講師の林修氏らとともに参加。東日本大震災の経験を語っていた。
佐藤朱はAKB48グループの中でも数少ない被災地での避難所生活も経験したメンバーだ。中学生だった時に震災に遭い、通っていた中学校の体育館が避難所になったこと、電気もプライバシーも無い不自由な生活を強いられたこと、周りの景色が一変したこと、自衛隊の炊き出しの温かさを感じたことなど当時の経験と思い出を語っていた。
また、佐藤朱自身が被災者であり、避難所生活を経験していたことから「避難所で生活していた時、九州や遠くから炊き出しに来てくれて、すごくうれしかったし、支えにもなりました」と話していた。
また2016年4月に発生した熊本震災に対しては「(東日本大震災では)九州の方から支援をして頂いたように、今度は東北が助けてあげたい。お互い支え合って風化させないようにしたい」とも語っていたのが印象的だった。
「誰かのために」プロジェクト、AKB48メンバーとして5回の被災地訪問
2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、AKB48グループは『「誰かのために」プロジェクト』を立ち上げ、義援金の募集や定期的な被災地訪問活動など、被災地の方々への復興支援活動を継続的に行ってきた。
AKB48グループメンバーが被災地を訪問し、地元の小学校や市民ホールなど各会場でライブ形式のインベントを開催している。また、犠牲になられた方への献花と黙祷を行っている。2011年5月から行われてきた被災地訪問は、今回で67回目。
佐藤朱もAKB48メンバーとして既に5回訪問している。自身が被災者として避難所での生活も経験している当事者であることから「東北での震災のリアル」を知っている。そのため、他の誰よりも被災地の人々の気持ちも理解できるだろう。佐藤朱の笑顔とパワーに生きる勇気をもらった人も多いはずだ。
チーム8の宮城県代表の佐藤朱は2016年12月からは「みやぎ絆大使」も務めている。これからも被災地訪問を続け、地元の人たちに笑顔を届けてもらいたい。
佐藤朱の笑顔に癒されているのは被災地だけでない。包容力ある佐藤朱の笑顔に癒されているファンも多い。SHOWROOMでもファンの人の名前を呼びながらトークをするなど、ファンへのきめ細かい優しさと思いやりが感じられる。