AKB48加藤玲奈が座長を務める「劇団れなっち」による舞台「ロミオ&ジュリエット」が2018年5月9日から、東京AiiA 2.5 Theater Tokyoで催されていた。今回は白組と黒組に分かれての舞台で、それぞれで出演するメンバーが異なる。5月13日に千秋楽を迎えた。
5月9日にはメディア向けのゲネプロが開催された。白組のゲネプロの中で目を引いたのが、AKB48の海外姉妹グループでバンコクを拠点にして活動しているBNK48から唯一参加した大久保美織だ。大久保は日本人でBNK48メンバーとして普段はバンコクで活動。
「チャンスにはしがみつきたい」
大久保も他の日本にいるAKB48グループメンバーと同様に、日本でのオーディション審査を受けていた。
「気温差20度あるバンコクからやってきました。BNK48の3rdシングルの選抜に落ちてしまったので、5月は日本で活動をしたい」と語っていた大久保美織。
日本でオーディションを受けた時には「大泣きしながら自分の好きな動物を説明してください」というお題に「動物が嫌い。犬や鳥が嫌いで逃げ回っていた」と演じていた。
また「自分を動物に例えるなら」との問いには、「なまけもの。私もやることは遅いが、なまけものはずっと木にしがみついている。チャンスにはしがみつきたい」と答えていた。この審査を突破して、ベンヴォーリオ役を獲得。
白組のベンヴォーリオ役で好演
大久保が演じたのはベンヴォーリオという悪役の中でも下っ端の純粋な少年で、愛らしい表情とコミカルでかわいい演技や仕草が多くの観客の目を引き付けた。
日本のファンは国内のAKB48グループメンバーは知っているが、BNK48のことは知らない人も多く「あの子は誰だろう?」と思った観客も多いだろう。
日本でBNK48といえば、もっぱらAKB48から移籍した「いずりな」こと伊豆田莉奈ばかりが注目されるが、今回の「劇団れなっち」白組でのベンヴォーリオ役を通して、BNK48の大久保美織の存在を日本のファンにも大きく印象付けた。
なかなか日本ではお目にかかれないBNK48だが、これからも大久保美織とBNK48の活動には注目だ。