SKE48松井珠理奈 卒業公演開催 「SKE48を好きになるきっかけの存在になれていたことが良かった」

SKE48の未来へ向けて

名古屋・栄を拠点に活動するSKE48の現役メンバー最後の1期生 松井珠理奈が、4月29日に本拠地 栄のSKE48劇場で、劇場公演最後となる卒業公演を開催。卒業を惜しむような涙雨の中、会場キャパシティーの半分に満たない人数の110名までに制限した観客の皆様にご入場いただき、DMM LIVE!! ON DEMANDでの配信も行われた。

 

松井は、2008年に11歳でSKE48に加入。同年発売のAKB48の10thシングル『大声ダイヤモンド』でセンターに抜擢され、以降、常にSKE48を牽引する存在として活動してきた。2020年2月に卒業を発表し、9月に卒業コンサートおよび卒業公演を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。半年後、卒業コンサートは4月11日に昼・夜の2公演を愛知・日本ガイシホールで開催。松井珠理奈卒業公演「本当に珠理奈はSKE48から卒業できるのか?」の開催に至った。

 

卒業公演には松井珠理奈をはじめとして、井上瑠夏、野村実代、松本慈子、江籠裕奈、熊崎晴香、菅原茉椰の計7名が出演。この7名は、2015年に結成されたユニット「ラブ・クレッシェンド」の現存メンバー。

 

ステージ上に後ろ姿の6人のメンバーが登場し振り向くと、なんとそこには主役の松井がいないという前代未聞の卒業公演が幕開けに。「今夜はShake it!」を歌い、熊崎晴香が「みなさん、今日はおじゅり(珠理奈)の卒業公演です!しっかり送り出せるよう盛り上げていきましょう。そしておじゅり、SKEは任せてください!」と力強く宣言。続けて「コップの中の木漏れ日」と、2曲のラブ・クレッシェンドの楽曲を披露し、菅原茉椰が「おじゅりはサプライズが大好きなので、どこで出てくるか楽しみに待っててくださいね」と客席を安心させるように呼びかけた。

 

続いて井上が「夜風の仕業」、菅原が「あの日交わした約束」、江籠が「あなたの手」、熊崎が「枯葉のステーション」、野村が「赤いピンヒールとプロフェッサー」、松本が「それでも好きだよ」をソロでパフォーマンス。松井のソロ曲の中でも人気の高い「赤いピンヒールとプロフェッサー」について、以前のインタビューで卒業後は誰にやってもらいたいか聞かれ「内緒」としていた松井でしたが、ステージ上で示した形となった。

 

9曲目の前田敦子のソロ曲「タイムマシンなんていらない」でようやくステージ上に松井が姿を現し、「私にはタイムマシンはいりません。今が一番です」と笑顔で語りかけました。「すみません、お待たせしました」とお詫びしながら、後輩メンバーに経験を積んでもらいたいということで、このような公演になったと説明。曲になぞらえ、「過去には興味がないけど、未来にはめちゃくちゃ興味があります。これからSKE48を担っていってほしいなというメンバーがそろっているので、このメンバーに歌ってほしいと思います」と紹介し、「未来とは?」を6名のメンバーが披露。熊崎は「おじゅりに未来を託すと言っていただいたので、強い気持ちで歌わせていただきました」と、続けてSKE48の代表曲「パレオはエメラルド」で本編を締めくくった。

©2021 Zest,Inc. 

 

本編を終えると、声を出せない会場では、スピーカーからファンの皆様が事前に録音したアンコールの口上が流れ、客席ではそれに合わせて拍手のアンコール。

 

松井のソロ曲「花占い」をBGMにしたSKE48加入当初から先日の卒業コンサート迄の軌跡を辿る映像の後、松井はグリーンのドレス姿で「Memories~いつの日か会えるまで~」を涙ながら歌唱。途中からはしっかりと6名のメンバーが支え、「ごめんなさい。感極まって歌えなくなっちゃった」と後輩に頼る姿を見せた。

 

客席には、松井珠理奈のファンでSKE48に憧れて加入し、メンバーになってからもずっと松井を慕い続けている福士奈央の姿が。松井に促され、「僕は知っている」の後、ステージ上に登場した。福士から渡された、ドレスと同じ生地で包まれた大きな花束を抱え、「24年生きてきて、こんなに大きな花束を初めてもらった!」と喜び、「ファンの方に初めてをたくさんプレゼントしたいと思って活動してきたけど、ファンの方にたくさんの愛をいただきました。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。

 

そして最後には、「卒業発表してから、他の推しメンのファンの方が(特典会に)遊びに来ることが多いんですけど、珠理奈推しではないけど、でも、SKE48を好きになったきっかけは珠理奈なんだよねって言ってくれる方がすごく多くて。自分って何かのきっかけとか、人の人生を変える、じゃないけど、そういうきっかけになれてたんだなということが、SKE48に入って良かったなと思えました。

こうやって、他の可愛い子がいても目移りせずずっと卒業公演まで珠理奈のことを応援してくださる方もたくさんいるし、松井珠理奈はファンの方が支えてくれたからここまでこれたんだなとすごく感じます。本当にありがとうございます。(今日は)みんながしっかりSKE48の未来に向かって進んでいくぞって見せてくれたと思うし、今日ここにいないメンバーも同じ気持ちでいると思います。これからも変わらずSKE48の応援よろしくお願いします。そして、ちょこっとね、松井珠理奈のことも気にしてくれたらと思います。本当に今日はありがとうございました!」と挨拶。

 

「この大好きなSKE48にいる間に最後に書き残したラブレターを歌いたいと思います」と、卒業コンサートでメンバーが初披露し、松井が歌うのは初となる自身作詞の楽曲「オレンジのバス」をしっとりと歌い、オレンジ色に包まれた会場で卒業公演は幕を閉じた。

©2021 Zest,Inc. 

 

概要・セットリスト

松井珠理奈卒業公演 「本当に珠理奈はSKE48から卒業できるのか?」

2021年4月27日(木・祝)17:00開演

会場:SKE48劇場 来場者数:110名(定員:299名)

出演:井上瑠夏、野村実代、松井珠理奈、松本慈子、江籠裕奈、熊崎晴香、菅原茉椰

    (シークレット:福士奈央)

<Set List>

-overture-

1. 今夜はShake it!  ALL(-珠理奈)

2. コップの中の木漏れ日  ALL(-珠理奈)

3. 夜風の仕業  井上

4. あの日交わした約束  菅原

5. あなたの手  江籠

6. 枯葉のステーション  熊崎

7. 赤いピンヒールとプロフェッサー  野村

8. それでも好きだよ  松本

9. タイムマシンなんていらない  珠理奈

10. 未来とは?  ALL(-珠理奈)

11. パレオはエメラルド  ALL(-珠理奈)

~ENCORE~

12. Memories~いつの日か会えるまで~  珠理奈+他メンバー

13. 僕は知っている  ALL

  *卒業セレモニー

14. オレンジのバス  ALL+福士