「もし、孤立や孤独で苦しんでいる人に気づくことができたら」をテーマに熱演
泉原航一監督の短編映画作品 『はじまりの森』『いかり』の完成披露上映会が2021年12月14日に東京都内で行われた。
上映会にはキャストと監督も登場して舞台挨拶を行った。女優の清水麻璃亜は『はじまりの森』に出演。
2020年10月の自殺者は2158人。1日69人。1時間に3人が自ら命を絶っている。泉原監督が「もし、孤立や孤独で苦しんでいる人に気づくことができたら」をテーマにメガホンをとった作品。自殺がテーマという映画で、暗い過去を持つ壮絶な麻里乃役を迫真の演技で見事に演じていた清水麻璃亜。
漆黒のドレスに身を包んで舞台挨拶に登壇した清水麻璃亜。映画の中でのシリアスで儚い表情とは全く違い、いつもの笑顔で挨拶。
清水は「最初、台本を読んだ時と実際に撮影した時で、自分の中での印象ががらりと変わりました。稽古中も毎日しごかれて、本当に自分の未熟さも感じました。監督の理想と自分の実力の差を痛感しました・・とにかく頑張りました!私も今から初めて映画を見ますが、自分がどう映っているのか怖いです」とにっこり。上映会が終わってからも、再びキャストが登壇して2本の映画を振り返っていた。
映画「はじまりの森」は12月23日から「PLAN IZ(プラン アイズ)」のYouTubeチャンネルにて配信される。
メッセージ性も強く現代の全ての日本人必見の映画。映画初出演となる清水麻璃亜が上映会と舞台挨拶終了後に取材に応じてくれた。
「自然の音も聞き所です!」
―― 映画初出演です。出演が決まった時はどう思いましたか?また大きなスクリーンに映る自分を見てどう思いましたか?
清水:映画が大好きなので、ついにその映画の世界に少しでも入れる!っと思えて、とても嬉しかったです!
でもいざ作品作りに入ると、自分の実力と求められるお芝居の差が大きく、苦しかったです。
スクリーンに自分が映っていることは、本当に嬉しくて夢みたいでした!
でも冷静に観ると、反省点がたくさん出てきて、恥ずかしくなってしまいました。
―― 映画の見どころと清水さんの役の見どころを教えてください。
清水:森の中でのお話ですが、そこで聞こえる音がが綺麗だなと思ったので、自然の音も見所?聞き所?です!
私の演じる麻里乃は、自殺をしにきた女の子です。そんな麻里乃の目を見てほしいです。
「心の震えは今でも忘れません」
―― 役作りに心がけたこと、意識したこと、苦労したことがあれば教えてください
清水:こういった役は初めてだったので、全てにおいて難しかったです。
自殺の名所が載っているパンフレットを常に持ち歩いていました。
そこに載っている写真や文章を初めて見た時の心の震えは今でも忘れません。
それを再現というか、その気持ちになれるようにと思いましたが、やはり演じるということの難しさを強く感じました。
泣き叫ぶシーンはリハーサルからたくさん指導していただきましたが、本番でも何度も何度も撮り直して、OKが出た時は不思議な感情になり、涙が止まりませんでした!
―― 舞台には多く出ていますが、清水さんにとって映像での演技と舞台での演技の違いはどこですか?(それぞれのメリットやデメリットなど清水さんの思うところを踏まえて教えて下さい)
清水:全部違うので、びっくりしました!もちろんどちらもリスペクトです。
ステージ上で積み上げていったものを生で作品として届けるか、カメラの前でシーンごとで作った感情を撮ったものを編集して作品にするか、、違うところをあげるとキリがないくらいです!でもそれぞれの楽しさと難しさがあります!どっちもすごい!!
―― 次に映画出演する際はどういう役に挑戦したいですか?
清水:何でも挑戦したいです!とにかく出演したい…!!!
―― ファンの方を前にして舞台挨拶はいかがでしたか?
清水:実は私も初めて観るので緊張しました!恥ずかしかったです!
舞台挨拶ということ自体も初めてだったので、ワクワクしたし嬉しかったです♪
こういう機会がたくさん増えるように頑張ろうと思いました!
―― ファンの方へのメッセージやアピールをお願いします。
清水:今回、初めてこういうテイストの映画の撮影に挑戦しました!
そして役柄も挑戦でした。
お芝居は好きでこれからも続けたいと思っていましたが、実は、この撮影期間でもう無理かも…と思ったくらい悩んだ作品でもあります!
でも、これを機に、お芝居との向き合い方も変わり、もっと頑張りたい!と思うようになりました。
当時の私の精一杯で挑んだので、ぜひ見てほしいです。
そして、応援してくれる皆さんにまたスクリーンでも観て頂けるように頑張ります!!