39年目の夏を迎えるファンタジー・ミュージカル『ピーターパン』製作発表が行われた。ピーターパン役を演じる吉柳咲良の歌唱披露から製作発表がスタート。
堀義貴(ホリプロ代表取締役社長)が主催者を代表して登壇。「ホリプロではたくさんのミュージカルを手がけていますが、全てのスタートは、この『ピーターパン』から始まっています。」と、ホリプロにとって原点である『ピーターパン』への想いを述べた。
演出をつとめる藤田俊太郎は、本作が39年間続いてきたことについて「『ピーターパン』の原作者ジェームズ・マシュー・バリは、作品の著作権をイギリスにある小児専門病院グレート・オーモンド・ストリート病院に寄贈しているため、本作のチケット代(の一部)が闘病中の子供たちの力になっています。また、ゲネプロ(初日直前の最終リハーサル)には障がいをもったお子さんたちを招待しており、神奈川公演・カルッツかわさきホールのA席こども料金は2,000円です。このチケット価格の実現にはさまざまな方の尽力があったそうです。たくさんの子供たちに作品が届き、支えになって欲しいという想いが、39年間続いてきた大きな理由だと思っています。」と熱く語った。
続いて、藤田は各出演者を紹介。2017年公演、13歳の時から10代目ピーターパンとして出演する吉柳咲良について「1年目、2年目はたくさんの人に支えてもらったと思うのですが、3年目である今回は座長としてカンパニーを引っ張り支えて欲しいと思っています。」と期待の想いを伝え、ウェンディ役の河西智美には「とっても真面目で勉強熱心!」と太鼓判を押す。
タイガー・リリー役の宮澤佐江には本作が約1年ぶりの芸能界復帰であることに触れ、「この作品で復帰する宮澤さんに大きな拍手を。2年ぶりの『ピーターパン』、大いに暴れて欲しいと思っています。」と伝え、ダーリング夫人役の入絵加奈子へは「かつてはウェンディ役を演じ、現在はダーリング夫人を演じる、まさに『ピーターパン』の生き字引!」と笑いを交えて紹介。ライザ役の久保田磨希には「ライザは僕が演出する『ピーターパン』のキーパーソン。お客さんと一緒に本の世界に入っていくストーリーテラーのような存在です。」と役の重要性を強調した。
EXILE NESMITHは「僕自身にとっても本格ミュージカルは初挑戦で、以前から挑戦してみたいと思っていました。素晴らしいキャストと、スタッフに囲まれて新しい挑戦をできることがとても嬉しいです。」と喜びを語り、前回フック船長役を演じたISSA(DA PUMP)から「フック船長をよろしくな、頼んだぞ!」と鼓舞されたことを明かした。
昨年に続きウェンディ役を演じる河西智美は「AKB48時代の同期である宮澤佐江と卒業してからも同じステージで、自分たちがやりたかったことをお客さんに見てもらえるのはなかなかない機会。とても嬉しいです!」と喜びを語った。
2年振りにタイガー・リリー役を演じる宮澤佐江は「先程、(吉柳)咲良の素晴らしい歌声を聞いて、今の咲良にしかできないピーターパンを演じてくれると思いました。なので、今の咲良が演じるピーターパンに見合ったタイガー・リリーを演じられるよう頑張ります」と語った。