10日間で大成長 最後の挨拶ではうるりと涙も
4月8日から東京・三軒茶屋のシアタートラムで舞台『フェイクニュース』が上演されていた。そして4月18日に千穐楽を迎えた。
今回、舞台初出演となったのがAKB48チーム8山口県代表の下尾みう。新人記者の内野沙耶を演じた下尾みう。
主役で「ゲスの女王」と呼ばれるジャーナリスト泉川真琴役は飯窪春菜。ゲス不倫をスクープされる政治家役には南圭介。政治家のゲス不倫の相手で新人女優役には麻木玲那。半グレの危険な男に挑戦する山口大地。お笑い芸人の福島善成 (ガリットチュウ)。どの多彩なゲストと、PU-PU-JUICE劇団メンバーが出演。
テレビ、週刊誌、インターネットなど、情報が氾濫する現代。『フェイクニュース』という現象を取り上げ、ユニークかつ独自の視点で描いた舞台。メディアやジャーナリストも必見の考えさせられる笑いあり・涙ありの舞台だった。
下尾らしい明るく元気な役柄で舞台に華を添えていた。舞台初日前のゲネプロの時からも明るく元気な表情から真剣な表情、迫力のある声量まで、いつものアイドルでのパフォーマンスとは違う表情も見せていた。
そして千穐楽では声の出し方や脚の見せ方も役柄の「内野沙耶」にしっくりと馴染んでおり、初日のゲネの時から大きく変わっていた。「舞台は生もの」と言われるが、まさに10日間の12公演で舞台女優らしく大きく成長していることが明らかで、千穐楽も大勢の観客を魅了していた。
個性派ぞろいの経験豊富な出演者との共演でも、舞台では臆することなく堂々と元気に新人記者の「内野沙耶」を演じきっていた。千穐楽終演後にキャスト全員が舞台に並び挨拶をしていた時に、下尾もうるりと涙を見せるシーンも見られた。
下尾はゲネプロ終演後に「最後まで気を引き締めて「内野沙耶」として走り切りたいと思います」と意気込みを寄せてくれていた。最後の千穐楽まで共演者とともに完全疾走しきったという演技を披露していた。