2024年6月27日(木)から舞台『楽園の女王』が東京・六行会ホールで開幕。前日の6月26日夜にはメディア向けゲネプロが開催された。
「誰も救われない、誰も報われない物語」をテーマに、血塗られた実在の悲劇をモチーフにし、女優のみで描く「女王ステ」シリーズ。今回で第11弾。再演希望の声も多かったシリーズ2作目「楽園の女王」が5年ぶりの上演。「殺人島」伝説をモチーフに輪廻の運命に翻弄される女たちをダークでゴシックな世界観で描かれている。
今回、W主演で座長を務めているのが元STU48で2024年4月に卒業したばかりの沖侑果。メアリー役で主演の沖侑果がゲネプロ終了後に見どころや意気込みなどを語ってくれました。
2年越しの夢が叶って女王ステ出演
―― 舞台出演が決まった時はいかがでしたか?
沖侑果:STU48時代に女王シリーズの舞台を観劇したことがあり、とても感銘を受けました。それで、当時「この舞台に出たいです!」と言っていましたが、スケジュールなどの都合ですぐに出演することができませんでした。そして卒業する直前にようやく出演できることが決まりました。2年越しくらいに夢が叶い、本当に嬉しかったです!グループ在籍時には本格的な舞台にはあまり出演していなかったので、今回は本格的な舞台での主演なので頑張ろうと気合を入れて臨みました。
―― 舞台の見どころは?
沖侑果:キャストが全員女性でとても華やかです!とても可愛いく綺麗な子がいっぱいですけど、ダークでドロドロした世界観の舞台です。刺さる人にはとても刺さる舞台だと思います(笑)
衣装もキャスト全員の衣装が特徴的でとても可愛いです!そこにも注目してもらいたいです。私の衣装もフリフリな感じですが、普段はこのようなフリフリな可愛い服をあまり着ないので、「まだ、私もこういう可愛い系もいけるな!」って思いました(笑)
苦手だった歌唱にも挑戦
―― 歌唱にも挑戦しました
沖侑果:実は歌は苦手だったんです(笑)だから最初はとても不安でした。歌唱の先生がずっと指導してくれて、少しずつですが上達していきました。またW主演の大滝紗緒里ちゃんも歌唱のアドバイスをしてくれたり、キャストの皆さんもたくさん励ましてくれたりしました!
多くの方々から、のど飴や喉に良い薬を頂きました。本当にたくさんの周りの人に助けてもらいながら、苦手だった歌唱も頑張ってこられました。今後もボイストレーニングはしっかりと続けていきたいです。
千秋楽までやり抜いてから、これからもステージで歌唱をしていけるかどうかを見極めたいと思っていますので、是非注目して聞いてみてください。
―― ダンスパフォーマンスもとても多いです
沖侑果:私が大好きな世界観が表現されたダンスばかりです。アイドル時代のダンスとは違いますが、華やかでミュージカルのようなダンスパフォーマンスでとても楽しいです!素敵なダンスで魅了しますので、楽しみにしていてください。
ドロドロでダークな世界観は「サイコパス殺人鬼」の動画で学習
―― 役作りで意識したことや工夫したことはありますか?
沖侑果:メアリーの人間性のギャップを楽しんでもらいたいなと思って、最初の方はニコニコの笑顔で演じるように心がけました。また、「サイコパス殺人鬼の歴史」といったちょっとドロドロしたダークな動画をたくさん視聴して、ダークな世界観に触れて演じる際に取り入れたりしてみました(笑)
カッコいいダークな一面を見せられるように頑張りました
―― 苦労したことや大変だったことはありますか?
沖侑果:私が演じるメアリーはとても難しい役柄で稽古中も苦戦していました。演出家さんから「メアリーはカッコいいダークな面を見せるように」という指示がありました。私自身、プライベートでは全くカッコいいダークな面はないので、そのようなカッコいいダークな一面を見せられるように頑張りました。
また台本を読んだときに、自分の演じるメアリーだけ、どのような感情で表現すれば良いのかわからずに悩みました。他の役は演じる役の目的がはっきりしていましたが、メアリーは何を目的にして生きている子なのか最初は掴めませんでした。だからメアリーの役どころを一から紐解いていくのに苦労しました。他にもいろいろと稽古の時は大変なことはたくさんありましたが、次の舞台や演技の糧にしたいと思っていますので、末永くよろしくお願いします。
稽古場はドロドロしていません(笑)皆さんに助けられてばかりでした!
―― ドロドロしたダークな舞台ですが、稽古場はいかがでしたか?
沖侑果:皆さん、とても優しいですよ!舞台で演じている時のようなドロドロしたダークなことは一切ないです(笑)みんなで楽しくやっていますのでご安心ください(笑)
―― 座長としてこの座組をまとめるにあたって心がけたことはありますか?
沖侑果:演技や舞台出演という観点では、他のキャストの皆さんに比べると経験不足です。だから座長として引っ張っていくというよりは、周囲の皆さんに助けられてばかりでした。周りの方々に恵まれて、ようやくここまで来ることができ、本当に嬉しかったです!
特にW主演の大滝紗緒里ちゃんには演技を教えてもらったり、歌唱の時に練習するのにお勧めのアプリなどを教えもらったりと、たくさん助けてもらいました。
喜劇やコント、落語にも挑戦したい!
―― 今後、演じてみたい役などはありますか?
沖侑果:今回演じたメアリーは楽しく笑えるようなシーンがほとんどない役柄なので、いっぱい笑えるような役に挑戦したいですね!喜劇やコントのような舞台にも興味がありますね(笑)
あとこの舞台を運営しているイルミナスさんが主宰している落語シリーズには、STU48で同じグループだった今村美月ちゃんも出演していたこともありますが、落語にも興味ありますね!新たな一面を見せられると思いますので、いつか出演できるまで、期待していてください!
―― ファンの方へのアピールがあればお願いします
沖侑果:千秋楽までキャスト一同。元気に頑張っていきたいと思います。今回の作品は1回だけでなく、何回も見て頂くと、新たな発見や違う見方ができます。是非何回も足を運んでください!