「大好きな『ONE PIECE』ルフィの田中真弓さんにソワソワでした」
倉野尾成美が主役を務める映画『いちばん逢いたいひと』の舞台挨拶が2023年2月25日に東京・池袋のシネ・リーブル池袋で行われた。
舞台挨拶には倉野尾成美(笹川楓 役)、不破万作(笹川源蔵 役)、崔哲浩(柳井健吾 役)、高島礼子(笹川佳澄 役)、丈監督、プロデューサーの堀ともこが登壇。
AKB48チーム8熊本県代表で映画初主演となった倉野尾成美は登場すると「本当に多くの方に見ていただきと思っています。このように全国で公開されるのが本当に嬉しいです」と笑顔で挨拶。
子供時代の楓役を演じた田中千空ちゃんとは話はしましたかというMCからの質問に倉野尾は「田中千空ちゃんは幼少期で私が大人になってからの楓なので撮影が一緒になることはほとんどありませんでした。最初の本読みの時にお話しをしたくらいでした。でもその本読みの時間が私にとってはすごく大切な時間でした。私は撮影現場にまだ慣れていませんでしたが、田中千空ちゃんは堂々とした演技をしていました。大人になった楓ちゃん役を私がしっかり受け継ごうって気合が入りました」と語っていた。
「『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィの声優をしている田中真弓さんと映画で共演されました」とMCが語ると会場からも笑い声が起きていた。倉野尾も笑顔で「皆さんも笑われていますが、夢が叶いました!『ONE PIECE』が大好きなのでルフィのセリフに何回も救われてきました。その声をやっている田中さんが存在しているだけで神でした!ずっとソワソワしていましたが、役に入っている時はこのソワソワの気持ちはおいてきて、お芝居に集中しました(笑)お芝居をしに来たんだという気持ちで演技には臨みました!」と語ると会場からも大きな拍手。
決して重苦しい作品ではないです
「映画の中では"恋するフォーチュンクッキー"も踊られています」と振られると、倉野尾は「どのシーンで使われるかも注目してください!緊張をほぐすために"恋するフォーチュンクッキー"を使いました!映画の中で注目してください。今はこれしか言えません!」とにっこり。丈監督がすかさず「"恋するフォーチュンクッキー"ではないんですよ!"恋するフォーチュンクッキー"風に作ってくれて、って作曲家に依頼したんですよ(笑)」とコメント。
倉野尾のお母さん役を演じた高島は「辛いのは家族ではなく、病気にかかってしまった本人だと思います。楓があまりにも気丈で頑張っている女の子です。頑張っている娘の楓役を成美ちゃんがものすごく良い演技で好演していました!楓役の成美ちゃんらが頑張ってくれて素晴らしい演技をしてくれるので、私たち家族も一緒に頑張ろうという気持ちになれました」と大絶賛。
倉野尾はこの映画に出演が決まった時には「このお話をいただいた時、どんな作品だろうとすぐに台本に目を通しました。読んでいると、楓の言葉が自分自身にも響き、気づいたら涙が出ていました。こんなにかっこいい楓を自分が演じられるのかと不安もあります。人と人との支え合いや思い合いの大切さを、今のこのご時世どこか感じづらい部分ではあるので、この映画を通して伝えられるよう、私自身精一杯、頑張ります」と語っていた。
最後に倉野尾は「この作品は命がテーマで重たい印象を持つ方もいらっしゃると思います。白血病や骨髄移植などが出てきます。でも実際にそのような病気がどういうものかを知らない方も多いと思います。この作品を通して詳しく知っていただく一歩になっていただければ嬉しいです。またこの作品では広島の綺麗なシーンも多く出てきます。クスっと笑えるシーンもあり決して重苦しい作品ではないです。是非多くの方に見ていただきたいと思っています」と語っていた。
ストーリー
11歳の女の子、楓は、ある日突然授業中に倒れてしまい、検査の結果「急性骨髄性白血病」と診断され、辛く長い闘病生活が始まった。幼い楓にとって、抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなかったが、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志だけが唯一の心の支えだった。
同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾は最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、娘を失ったことで、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かってしまう。家族を失ってしまった健吾にとって、今や骨髄ドナーになれたことだけが人生で唯一の誇れることだった。
かけがえのない人を失いながら、それでも懸命に生きていこうとする一人の男と一人の少女。 異なる人生を歩みながら探し求めた、それぞれの「いちばん逢いたいひと」とは。。。
映画『いちばん逢いたいひと』
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