舞台『ありすいんわんだーらんず』が2019年7月17日から東京・中野の劇場「中野 ザ・ポケット」で開催される。 初日の午後にゲネプロが行われた。
毎日パーティパーティーなパリピの普通の女子大生アリスが、庭でウサギみたいに中年を発見していくとそこには・・・・「OMG!!パーティやってるじゃない!」と2019年、現代版『アリス』の物語。
舞台冒頭、主人公・西園寺アリス役の多田愛佳が登場する。多田は以前に取材した際に「特に最初のシーンに注目してください!『アリス、ヤバイな!多田愛佳って凄いな!』と思って欲しいです」と語っていた。まさに「多田愛佳、凄いな!」と思えるシーンから始まる。
さらに多田は「舞台の見どころは全部です!セットもかわいいです。初めて見た方は「アリスっぽいな」と思うでしょうが、幕が開けた瞬間に良い意味で期待を裏切る『令和のありす』という感じです」と語っていた。
「見どころは全部です!」と断言していたように笑顔から泣き顔の表情、パリピな仕草やダンス、台詞まで多田愛佳の見せ所満載の舞台になっている。
そしてこの舞台のストーリーについて多田は「見に来てくれたお客様が人生を振り返って頂ければと思っています」と語っていたが、舞台を見ていくとその意味がわかる。笑いだけでなく涙ありのハートフルな舞台だ。
猫田役を岡本尚子は以前に取材した時に「今までとは異なるキャラクターなので、今までとの違いを見て欲しいです」と語っていた。いつもの岡本とは全く異なり豹変した岡本の迫真の演技と表情と仕草には注目だ。
また「最初から叫ぶシーンなどもありますが、台詞の音声のトーンが同じにならないように気を付けたりしています」と語っていたように猫田役の岡本が激しい剣幕で登場するシーンは圧巻。
天馬役の與儀ケイラは以前に「関西出身なので、関西弁も出しやすいので、今回の役には入りやすかったです」と語っていたが、登場からコテコテの関西弁。
また與儀は「兄弟との掛け合いシーンが多く、難しいです。相手方の尾崎真一さんが熱心で、とても勉強になります。芸人さんの気分になって稽古に取組んでいます」とも語っていたが、相手方のお兄さん役の尾崎氏との息もぴったりでノリノリに演じている。
天馬役の與儀は動きも台詞もパフォーマンスも勢いとパワーがあり、舞台でも存在感が際立っていた。またイケイケなノリの役柄だけでなく、最後に魅せつけるシーンもあり、そこも見どころだ。
舞台は7月21日(日曜)まで。岡本尚子が「今回の舞台には個性豊かなキャラクターがたくさんいます。一瞬たりとも目が離せません。ストーリーもとても面白いです!」と語っていたが、3人以外のキャストも見どころ満載。