2024年10月3日から東京三越劇場でノサカラボ「ゼロ時間へ」が開幕。初日前にはメディア向けゲネプロも開催された。
原作は、「ミステリーの女王」と呼ばれる推理小説家アガサ・クリスティーが1944年に発表した長編小説。常に殺人から始まる従来のミステリーの常識を覆したと高い評価を得たクリスティーの野心作で、舞台化のほか、テレビドラマや、映画として何度も映像化されている人気作。
小田島恒志と小田島則子が翻訳を務め、演出は、ミステリーを専門に舞台を制作しているノサカラボの代表でこれまでも『アガサ・クリスティ作品』や『神津恭介シリーズ』など重厚な作品を手掛け、また緻密な伏線を敷いたシチュエーションコメディにも巧みな手腕を発揮する演出家、野坂実が務める。
今回、舞台となるトレシリアン夫人の邸宅を仕切っているメアリー・オールディアン役で出演しているのが岡部麟。AKB48を卒業後も舞台で女優として活躍している岡部麟だが、ミステリーには初挑戦。錚々たるキャスト陣とともに出演している岡部麟だが、今回の舞台について語ってくれました。
一人一人の表情、細かい目線の配り方に集中してみると、ゾッとする瞬間があるかも?しれません!
―― 舞台の見どころや注目してほしいポイントを教えてください
岡部麟:序盤から実はキーポイント(?)になるような言葉が出てくるので幕があがった瞬間から目をギラギラさせてセリフを聞き洩らすことのないように(笑)観ていて欲しいです!
一人一人の表情、細かい目線の配り方に集中してみると、ゾッとする瞬間があるかも?しれません!
―― 役作りで工夫したことや苦労したことがあれば教えてください。
岡部麟:自分の役は他のみなさんと身分が違うので(貴族ではないので)、空間の中での存在の仕方や、佇まい、雑用係りとしてどうお客様と接するか…話し方は気をつけました!
ずっと背筋をピンとしていたので姿勢が良くなった気がしています。
お二人とも頼れる面白いお姉さん!という感じでした。一女性として、人間力も真似したいところがありました!
―― 今回の座組で共演者から学んだことがあれば教えてください。
岡部麟:ミステリー作品ということで、よりその人が発する言葉の意味、その裏も出てくるので、特にベテラン勢の発声、すべての抑揚、キャラクターの作り方、たくさん学びがありました!
あと楽屋で旺さん、鳳翔さんと一緒だったのですが、お二人とも頼れる面白いお姉さん!という感じでした。一女性として、人間力も真似したいところがありました!この作品で出会えて本当によかったなと思います!
―― ファンの方へのアピールがあればお願いします
岡部麟:年齢でいうと自分より年上の設定の役ではあるのですが…等身大の“普通”の女性の役を演じることがはじめてなので、新しい自分を見てもらえた気がしていて、感想を聞けるのが楽しみです!叫びもしないし、暴れも(?)しないので(笑)物足りなく感じる方もいるでしょうが(笑)是非見守っていただけたら嬉しいです!!
ゲネプロ写真
終演後 舞台挨拶
概要
<あらすじ>
9月のある日、休暇を過ごすため、イギリスの田舎にある貴族の邸に、家族や友人といった親しい人々が集まった。
元弁護士のトリーヴズ、マラヤから帰国したばかりの青年ロイド、ハンサムなスポーツマンであるネヴィルとその妻のケイ。そしてケイのボーイフレンドのテッドに、ネヴィルの元妻オードリーまでもが邸に集まっており、非常に複雑な人間模様となっていた。
そんな中、邸の主であるレディー・トレシリアンが何者かに撲殺された。
凶器のゴルフクラブからはネヴィルの指紋が検出されるが、ネヴィルには彼女を殺す動機がないうえに、アリバイがあることが判明し、捜査は暗礁に乗り上げる。
いったい犯人は誰なのか?そして、殺人の動機は…。
次々と見つかるあやしい証拠品や、登場人物たちの食い違う証言から、意外な真犯人とその動機が明らかになっていく。
<公演概要>
「ゼロ時間へ」
原作:アガサ・クリスティー
演出:野坂実
翻訳:小田島恒志、小田島則子
出演:
原嘉孝
紅ゆずる
鳳翔大
一色洋平
旺なつき
岡部麟
大高雄一郎
細見大輔
中尾隆聖
ほか
【東京公演】
2024年10月3日(木)〜9日(水)
会場:三越劇場(〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1)
【大阪公演】
2024年10月13日(日)〜14日(月祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(〒520-0001 大阪市中央区大阪城3番6号)