今回も名演技を見せた山内「学生の頃の気持ちを思い出して挑みました!」
舞台『六番目の小夜子』が2021年1月7日から東京・新国立劇場 小劇場で開演した。初日の本番前にはメディア向けのゲネプロも開催された。恩田陸の処女作『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)2000年にNHK教育テレビにてドラマ化されたこともある。今回初の舞台化。
舞台『フラガール -dance for smile-』では炭坑の素朴な少女、舞台『マジムリ学園-LOUDNESS』では悪女イーリスで名演技を見せつけて女優としても活躍しているAKB48の山内瑞葵が沢木容子役で出演。沢木容子を演じる山内瑞葵の可愛く元気な表情や仕草からシリアスな場面での迫真の演技にも注目。
今回の舞台出演にあたって山内瑞葵が舞台の見どころや役作り、エピソードやこれからの抱負などをたくさん語ってくれた。
「自然なお芝居の中でも大げさにすることを意識しました!」
―― この舞台に出演が決まった時はどう思いましたか?
山内:舞台の出演決定と同時にホラー系の作品というのをきいて、今までホラーのホの字も触れてこなかった私が出演して大丈夫かな?!と思ったのですが、選んでいただけたこと素直に嬉しかったです!
―― 自身の役の見せ場、舞台全体の見どころを教えてください。
山内:小夜子伝説によって、みんながだんだん呪われ狂っていく様子が不気味で見どころです!
―― 役作りで心がけたところを教えてください。
山内:自然なお芝居の中でも大げさにすることを意識しました!
「率先して明るい場を作るのが難しかったです!」
―― 役作りで苦労したところを教えてください。
山内:沢木容子ちゃんはとても明るく脳天気な女の子で、率先して明るい場を作るのが難しかったです!
―― 舞台裏や稽古でのエピソード、楽しかったことなどがあれば教えてください。
山内:通学バックのキーホルダーを決めたのが楽しかったです!容子ちゃんの性格的に派手なのつけると思うので、なるべくカラフルな色のキーホルダーを選びました!
また、お稽古期間が年末年始だったので、みんなで「良いお年を」や「明けましておめでとうございます」を言い合ったのが楽しかったです!
―― この作品や小説やテレビドラマにもなりましたが、小説を読んだりテレビドラマを見て参考にしましたか?
山内:ドラマの再放送を見たとき、高校生のキラキラした青春感が魅力的だったので、学生の頃の気持ちを思い出して挑みました!
「ファンの方のメッセージがとっても励みになりました」
―― 舞台「フラガール」では素朴な炭坑の少女、「マジムリ学園-LOUDNESS」では悪女イーリスと全く正反対の役を演じていましたが、それらの演技は今回の舞台では、どのように活かされましたか?
山内:フラガールの早苗ちゃんも元気な女の子だったので、その元気さや、マジムリ学園のイーリスでの不気味な怖い笑い方も今回に活かせたんじゃないかなと思います!
―― 成人式を迎えますが、いよいよ大人の女優としてこれからどのような役に挑戦してみたいですか。
山内:これまで、元気な女の子から怖い女の子、そして男の子役なども経験したことがあるのですが、まだまだ知らない役もたくさんあると思うので、ご縁があればどんな役でも挑戦してみたいです!
―― ファンの方へのメッセージやアピールなどがあればお願いします。
山内:ファンの皆さんはいつも私がお稽古期間にはいると、楽しみ!がんばってね!とメッセージをくださって、そのメッセージがとっても励みになりました!今回の舞台も、新しい私をお見せできるんじゃないかなと思います!ぜひ楽しみにしていてください!
概要
【ストーリー】
「サヨコ伝説」─3年に一度、
この学校に幸運をもたらす都市伝説。
だが、六番目のサヨコは恐怖をまとっていた!
高校3年生の演劇部、雅子が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあった。3 年に1 度、生徒の中から選ばれる「サヨコ」は、3 つの約束(始業式に赤い花を生ける・文化祭で「サヨコ」の舞台を上演する・次の「サヨコ」を指名する)を果たす。他の誰にも「サヨコ」であることを知られずに遂行すれば、その年は進学率の向上など、幸運が訪れる。
その六番目の年。
始業式の朝、演劇部の部室に赤い花が生けられていた。そこに津村“沙世子”という謎めいた転校生が現れる。彼女は演劇部への入部を希望し、不思議な空気を残して去って行く。演劇部が文化祭の準備を進める中、部長である雅子は「サヨコ」の舞台を上演することに反対する。だが、演劇部の周囲で次々と不可解な現象が起きて行く。謎を追う秋。どうやら、その中心には沙世子の存在が……。
彼女は何者で、何を企んでいるのか、彼女が「呼ばれた」理由は?「サヨコ」とは何なのか?舞台「六番目の小夜子」は誰にも想像できない展開になっていく…。
<公演概要>
舞台「六番目の小夜子」
原作:恩田陸『六番目の小夜子』(新潮文庫刊)
企画協力:新潮社 https://www.shinchosha.co.jp/book/123413/
総監督:鶴田法男
脚本:小林雄次
演出:井上テテ
キャスト:鈴木絢音(乃木坂46)/尾碕真花 高橋健介/熊谷魁人 山内瑞葵(AKB48)/
飛葉大樹 仲美海(劇団4ドル50セント) 大原由暉 志田こはく/花崎那奈(ボクラ団義)緑谷紅遥(ボクラ団義)/山本涼介/森下能幸
公演日程:2022年1月7日(金)〜16日(日)
会場:新国立劇場 小劇場 〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号