2019年11月26日(火)、AKB48 CAFE & SHOP AKIHABARAで、AKB48チーム8太田奈緒のイベント『ありがとう！たなお祭り』が開催された。2019年12月20日でAKB48を卒業してしまう太田奈緒にとっては最後のイベントということで、当日の抽選券もAKB48カフェでのイベントでも相当の倍率となった。イベントの一部はSHOWROOMでも配信を実施。

overtureとともに太田奈緒が登場して、自己紹介＆オープニングトーク。「今日は何をしようかなと考えていました。カフェイベントでは餃子やガトーショコラを作ってきました。今日は最後ということで、アイドルとしてやり残したことはあるかなと思った時に、ソロコンサートだ！と思いました」と語ると、会場からも「おぉーー！！！」の大声援。「曲数も多くはないですし、声もちょっとハスキーなんですが、是非盛り上がって欲しいです！」と挨拶すると、会場からも大きな拍手と声援。冒頭から多いに盛り上がりを見せた。

「たなお祭りスタート！」との太田の掛け声に続けて「たなきー」を披露。会場からも大きな「超絶かわいい！奈緒ちゃん！」「たなきー」コールと声援で冒頭から盛り上がりも最高潮に。太田が「たなきー、好きですか？」の呼びかけに、会場も割れんばかりの「好き！」の返事に、太田も「優しい！！」とにっこり。「たなきー」は太田のSHOWROOMでの「たなお祭り」でもお馴染み。また山梨で開催されたチーム8結成5周年コンサートでも太田がソロで披露して会場を沸かした曲だ

太田とファンの抜群の掛け合いで会場はヒートアップのまま、2曲目の「君は君だ」を披露。会場のファンが最大の手拍子で応えた。3曲目は太田にとっても思い出の多い「Reborn」を会場の「奈緒ちゃん！！！」コールで迎えた。ハスキーで歌いにくそうなステージの太田を会場のファンが声援でフォロー。会場からも「頑張れ！！」の声が上がると、太田も「嬉しい！頑張れって」とにっこりして、熱唱を続けた。

太田は「Reborn」を歌い終えると「ヤバかったですよね（笑）セットリストを考えた時に、この声ではやばいよなと思っていたんですよ」と語ると、会場のファンからも「大丈夫！良かったよ！」の大きな声援に太田もにっこり。太田は「Rebornは『あん誰』のテーマソングでした。このカフェは『あん誰』の放送もしていたところですよね。だから絶対に入れたいと思っていました。とっても思い入れのある曲だったので、どうしても今回セトリに入れたいと思っていました」と語る会場からも大きな声援。

太田奈緒は『あん誰』でも赤ジャージや青ジャージを着て「見習いMC」としてチーム8が出演する時に、MCとして番組を回していた。当時はデビューしたばかりだったが、多くのファンが『あん誰』時代から太田奈緒を応援して成長を見守ってきた。

「コンサートならMCがあるじゃないですか！、ということで、ここでは『チーム8での思い出話ベスト3』を披露したいと思います」と語ると、会場からも大きな拍手。

まず「第3位は兼任とカートグランプリ」をあげた。太田は「エイトでは最初は3人だけが兼任していましたが、全員が兼任するようになりました。はじめはチーム8がバラバラになってしまうんじゃないかなと不安に思っていました。あまりにも不安で菜々美ちゃん（元兵庫県代表の山田菜々美）と2人で発表後に泣きながら抱き着いたのが思い出です！

でも、チームBとの兼任が始まったら、凄く楽しかったですし、勉強にもなっています。特に先輩方のMCやパフォーマンスでの見せ方は凄いですから、一緒にステージに立てて、とても嬉しかったです。また智代梨さん（チームBの中西智代梨）をはじめ、あんなに先輩方と仲良くなれるとは思いませんでした！チームBが凄く大好きなので、兼任先がチームBで凄く良かったです！凄く仲良しで、わいわいしています。妃奈子（チーム8島根県代表の奥原妃奈子）もね！（笑）」と思い出を語っていた。

「あと、カートグランプリですが、覚えていますか？皆さん？」と呼びかけると、会場からも「もちろん！！」の声援。「その頃は知らないよ、という方もいらっしゃると思いますがチーム8で競い合いました。私はもともと車が好きで、レースも好きでした。イベントにも出られて、とても嬉しかったです。みんなが寒い中に駆けつけてくれたのも嬉しかったです！チェッカーフラッグも振れたのも、良い経験でしたね！」と語っていた。

「第2位はリクアワ1位！」と笑顔で披露すると、会場からも大きな拍手と声援。「エイトのメンバーはずっと『47の素敵な街へ』で1位を取りたいと思っていました。みんなで言ってました。1位を取れない年には、凄い悔しい想いをしました。泣きながらパフォーマンスをしていました。もちろん2位は嬉しかったですよ。

でも1位になった時は全然、景色が違いました。パーンってテープが舞い上がった時にも、1位だと！実感して、感動しました。ファンの方が『おぉー！！』と喜んでくれました。ファンの方とエイト全メンバーの気持ちが一体化したと感じることができました。奈緒はあの光景は絶対に忘れません」と語った。

「第1位は総選挙ランクイン！」と太田が出すと会場からは再び割れんばかりの大きな拍手と声援が起きた。「総選挙は自分にとっても、凄く大きなイベントでした。この時期には卒業も考えていました。でも、最後に挑戦したかったです。辞める前に、悔いが残らないように、自分の想いをぶつけました。ファンの人にSHOWROOMでその思いを語りました。泣きながらね。自分の想いを率直にファンに伝えることに慣れていませんでした。だから、総選挙は自分にとっても殻を破れたイベントでした。ファンの方にも、心を開けた瞬間でした（泣）。ファンの皆さんが一緒になって『がんばろう！』と言ってくださいました。トロフィーを持った瞬間に、皆さんの愛や毎日の不安な日々を痛感して、感動したのを覚えています（泣）凄い泣きそうです。

でも総選挙でランクインしたおかげで、いろんなチャンスを頂きました。センター曲『月の仮面』も頂きました。チーム8の序列もずっと後ろの方で踊っていましたが、ようやく前の方に立てるようになりました（泣）それが本当に嬉しかったです！」と涙交じりで語ると、会場からも再度割れんばかりの拍手と声援。太田は「自分の中で、総選挙はとっても大きかったですし、皆さんと一緒に毎日頑張れたことが支えでしたし、嬉しかったです。この思い出はこれからもずっと宝物です！」と涙で語ると「ちょっとヤバイですね」と一生懸命の笑顔を見せた。

続けて、4曲目「私は私」を熱唱。リクアワ、総選挙の思い出ストーリーを涙で語っていた太田が「私は私」を披露すると、会場でも涙するファンも。間奏中に太田が「やばいですね」と語ると、大きな拍手。歌い終え「ありがとうございます。泣いちゃいました」と涙ながら語ると、また大きな拍手。5曲目は「向日葵」を披露。会場のファンも大きな「奈緒ちゃんコール」と手拍子で迎えた。

その後、太田から「伝えたいことがあり、手紙に書いてきました」と語り、ファンへの手紙が読まれた。

「応援してくれるみんなへ。まずは今日、足を運んでくれた皆さん、当日券に並んでくださった皆さん、SHOWROOMで見てくださっている皆さん、いつも応援ありがとうございます！卒業前にカフェイベントが開催できて、みんなに会える機会ができて、皆さんと楽しい時間を共有できることが嬉しいです。卒業発表してからは時間が経つのも、本当に早くて、皆さんの存在の大きさに気づかされました。たくさんのアイドルの中から私を見つけてくれて、応援してくれて、好きでいてくれて、たくさん背中を押してくれて、温かい言葉をかけてくれて、自分の夢のように私の夢を応援してくれたり、喜んでくれたりと、そんなみんなに出会えたことが支えであり、宝物です。

このカフェで生放送していた『あん誰』も、皆さんに出会えたきっかけの1つだと思います。その頃は、この今立っているステージで、右も左もわからないで、とりあえず猫を被って清楚キャラでバラエティに挑戦していこうと思っていました！でも、どんどん素が出てきて、アイドルらしくないこともあり、"あぁ、これで終わったな"、"あぁ嫌われたなぁ"と生放送終わりに落ち込んでいたことを覚えています。でも、そんなアイドルらしくない私を見て、"そんなキャラが好きだよ！"、"支えたくなるよ！"といってくださる優しいファンの方もいて、徐々にファンの方も増えていきました。そこから"素を出してもいいんだ！"と思えるようになりました。今の私があるのは、それに気が付かせてくれたファンの皆さん、AKB48カフェ、あん誰でした。だから私にとって、このカフェはとても思い出深い場所です。また、今日、こうして卒業前にみんなと一緒にイベントができることが本当に嬉しいです。まだまだ伝えたいことがありますが、それは卒業公演においておきます！

でも、一番伝えたいことは、みんなが思っている以上に、みんなのことが大好きです！これからも応援してくれるみんなを失いたくないので、これからもずっと応援したいなと思ってもらえるように頑張ります！いつもたくさんの愛をありがとう！これからもよろしくね！奈緒より」と笑顔で語ると会場からも大きな拍手。

「これからもよろしくお願いします！」と語ると、6曲目「みんな、大好き」を熱唱。手紙の後に泣かせる楽曲の披露に、会場のファンの目にも涙。そして、最後の7曲目は太田奈緒が大好きな「永遠より続くように」を熱唱。太田のSHOWROOMでもアバターにもなっているファンにもお馴染みの楽曲で、会場からも大きな手拍子と声援が起きた。

楽曲を披露し終えると、太田は「ずっとやりたかったソロコンが出来て、よかったです。皆さんも優しくて、涙を流してくださる方もいらっしゃいました。ちゃんと見えていますよ！」とにっこり。

続けて「質問コーナー」では会場のファンが書いた質問に太田が回答。太田がランダムに質問用紙を選ぶが、最初に出てきたのは太田へのメッセージ。ステージで読むと「これはここでは読まない方がいいな。あとで読ませて頂くな」と語っていた。

「AKB48の太田奈緒さんを知ることが出来て、たくさんの笑顔を見られて、たくさんの仲間に会えました。これからも奈緒の笑顔で幸せになれますように。頑張ってください！ずっと応援しています」とファンからのメッセージを読み上げると、太田は「凄い嬉しいです。奈緒推しの方同士で仲良くなっていらっしゃるのがとても嬉しいです！帰り道にでも一緒に話してください。これからもそういう関係が続きますように！」と笑顔で語っていた。

「今更ですが、自分のチャームポイントを3つお願いします」

「1つは涙袋。これは話したことがありますが、SHOWROOM配信をしていると、クマが出来ているよ！というコメントがあります。影がクマに見えて嫌なんですが、みんなはそれが好きと言ってくださるので、それがチャームポイントです。2つ目は髪の毛がサラサラと言われます。シャンプーのCM、お待ちしてます！最後は、爪が小さいです。これはコンプレックスですがチャームポイントだと思っています」と語ると会場からも拍手。

「やってみたい役は？卒業してから一番やってみたいことは？」

「SPみたいな役をやってみたいです。アクションなどカッコいい役をやってみたいです。SPの真木よう子さんのような役に憧れます。表情を読めないような人をやりたいです。あれはなんというんでしたっけ？」と会場に振ると、「ポーカーフェイス」との声に、「ちょっと違うな。なんやったっけ？あ、サイコパス！違う？サイコパスな役をしてみたいです！」と。

「卒業してからやりたいことは、演技の仕事にたくさん関わりたいです。またファンクラブとかも結成したいですね。皆さんとの距離感も変わらずにいられるような女優に近づけたらいいなと思っています。卒業してからもSHOWROOM配信は続けますので、チェックしてください！」と呼びかけると会場からも「はーい！」の大きな返事。

「卒業発表してから、周りで大きく変わったことは？」

「メンバーに公演で『奈緒と出られるのは今日で最後かな？』と、これが最後かなと言われることが多くて、卒業することを実感しています」

「京都トヨタのイベント、楽しみにしています。どんなことをやるのですか？」

「12月7日に、京都トヨタで最後のイベントをします。皆さんと一緒に楽しめたら、それだけで十分です。来て良かったなと思えるなら、それだけで幸せです！是非、来てください！一緒に楽しみましょう！」

「卒業後に、"脱ぎはる"予定はあるのでしょうか？」と太田が読むと会場も爆笑。太田は「"脱ぎはる"って、ふざけてるよね（笑）絶対、京都弁を真似ようとしたんだろうけど、"脱がはる"な！ないです！需要がある人はやってもいいと思いますが、仕事には向き不向きがあるとスタッフさんに言われたことがあります。だから、水着になる予定はもうないです！ふざけてるわ、この質問（笑）でも、下に"フラガール、めっちゃ感動しました！"って書いてあるから、許したるわ（笑）」とにっこり。

「AKB48の活動で、一番楽しかったことは何ですか？」

「難しいな。握手会とエイトの地方でのイベントやツアーですね。公演も好きでした。皆さんと会える握手会やイベントが好きでしたね。握手会は直接会ってお話できるので、好きでした。またしましょうね！できるようにしたいと思います」

「チームBツアーで、ダンス曲メドレーのセンターを歌うことが分かった時の気持ちを教えてください」

「チームBツアーでは、ダンス曲ブロックがありました。『Teacher Teacher』『NO WAY MAN』『僕たちは戦わない』の3曲で、どれもやばかったです。兼任先のチームBでセンターを披露しました。エイトでは考えられないですよね。エイトではダンスメンバーではありません。だから、見た時は、"まじか！？ヤバイな"と思って、めちゃくちゃ練習しました。エイトでなくて兼任先なので、"なんであいつがセンターなんだ？"って思われたくなかったです。絶対に頑張ってやろうと思いました。これはせっかくもらえたチャンスだし、期待して貰えていることかなと思い、やるしかないと思って、練習していました。カーペットの上で練習していましたが、もうカーペットがずれて、本当に大変でした（笑）『僕たちは戦わない』は床の上でやるといいですね（笑）カーペットがずれて、テレビもずれます（笑）。ほんまにビックリしました（笑）」

「これからも女優として活躍すると思います。以前のイベントでアクションをやってみたいと言ってましたが、それも楽しみにしています。直接会って感想を伝えることができなくなりますが、活躍を楽しみにしています」

「舞台の終わった後や合間での握手会では、みんなの感想を聞けることがとても嬉しかったです。こういう受け止め方もあるんだ、こういう風に思われているんだと反省したこともありました。本当にありがたい意見ばかりでした。これからも頑張りたいと思いますので、感想を聞かせて欲しいと思います。そのように皆さんからの感想を直接聞ける機会を作りたいと思いますので、皆さん、来てくれますよね？」と呼びかけると、「もちろん、行くよ！」の声援が上がると、太田も「約束やで！」とにっこり。

「どんな女優になりたいですか？卒業後もファンと会えますか？」

「卒業後も皆さんと会える機会は絶対に作りたいと思います。篠原涼子さんには前から憧れていました。SHOWROOMでも話しましたが、"醸し出す雰囲気が好きになってくれるような女優"になりたいです。奈緒のことを全く知らない人が舞台を観に来てくれて、"なんか好きやな"、"なんか気になるな、また舞台を観たいな"と思わせるような女優になりたいです」

最後に太田奈緒から「しっかり大切に、持っていてください」とメッセージカードをファンに手渡しで配布。その後、集合写真を撮影。

エンディングで「本当に、今日は日曜日の大切な休日に来てくださって、ありがとうございました！皆さんに会えて嬉しかったです！これからも皆さんと会える機会はありますので、是非会ってください！これからも応援よろしくお願いします！今日はありがとうございました！」と語ると、会場からも大きな拍手が起きて、イベントの幕は閉じた。最後の最後まで多いに盛り上がったカフェイベントで、太田奈緒がカフェを後にする時にも、多くのファンが集まり横断幕を掲げて、太田奈緒を見送っていた。

ありがとう！たなお祭りセットリスト

M1:たなきー

M2:君は君だ

M3:Reborn

M4:私は私

M5:向日葵

M6:みんな、大好き

M7:永遠より続くように